ご質問
ゼネコンに対する売掛金の回収においてトラブルが発生しています。
状況はつぎのとおりです。
1.建設機械に付随する機器の長期リース代金の一部が回収できない(月単位で請求)
2.対象は平成27年1月末請求分で1年以上前のもの
3.売掛金の未達チェックが漏れており、これまで支払督促がなされていなかった
4.未達判明の時点で支払依頼するも、現場は終了しアカウントを閉じたとの理由で支払を拒否された
5.該当の現場へは複数アイテムの取引があったため、複数の請求書が発行され送付されていたため、
1.の請求書は他のものと同封し該者に送付された。(送付を証明するものはないが、他アイテムの売掛金は回収済みである
相談内容は、ゼネコンに対する債権が上記の状況において無効となってしまうのかをお教え頂きたいと存じます。
また、どのようにすれば売掛金を回収できるかもアドバイス頂きたいと願います。
相手ゼネコンは年商1,000億円規模の中堅です。
ご回答
> 1.建設機械に付随する機器の長期リース代金の一部が回収できない(月単位で請求)
> 2.対象は平成27年1月末請求分で1年以上前のもの
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5年間の商事消滅時効の完成の可能性はなさそうです。
> 3.売掛金の未達チェックが漏れており、これまで支払督促がなされていなかった
> 4.未達判明の時点で支払依頼するも、現場は終了しアカウントを閉じたとの理由で支払を拒否された
> 5.該当の現場へは複数アイテムの取引があったため、複数の請求書が発行され送付されていたため、
↑
現場が終了したとか、各月の請求が漏れていたからといって、リース料の請求ができなくなることはありません。
リース契約が成立し、実行されたのであれば、特別な事情がなければ、リース代金を請求できます。
相手方はそれなりの規模の会社のようですから、法務部もあるでしょうし、法的根拠のある請求を意味なく拒絶することは少ないと思います。
担当者レベルでなく、上司なり、支店長など権限と一定の理解力がある人と交渉されてはどうでしょうか。
相談者の方の会社側でもそれなりの地位の人を立てることを検討してもいいと思います。
こうした問題では、状況を正確に理解していない担当者が無理な対応をしている場合が時々ありますよ。